メーリングリストとの出会い
メーリングリストは様々なカテゴリーがある。あるときペットの掲示板を見ていた大野秋好さん(仮名、42歳)は「アヒルのメーリングリストをはじめました」というメッセージを見た。アヒルを数年前から飼っている大野さんは、さっそくこれに飛びついた。その日から、毎日少ないときでも10通、多いときは数十通ものアヒルメールが届くようになった。
アヒルはペットとしてけっこう人気があるのは知っていたが、なにしろ基本的に水鳥だから水場が必要。中には室内で飼っていて、風呂をアヒルに占領されて人間は銭湯通いという人もいる。だからこれほどアヒラー(この言葉、誰が造ったか知らないが、アヒル大好き人間のこと)がいるとは驚いた。
毎日届くメールで、面白いものにはせっせと返事を出しているうちに、いつのまにか大野さんはこのメーリングリストの中心人物になってしまっていた。皆アヒル大好きだから、よそのアヒルを見るのももちろん好き。だんだんメールのやり取りだけでは物足りなくなってくるのは人情だ。お互い本名は公開せず、八ンドルネーム(自分でつけたニックネーム)でのやり取りだから、年齢はもちろん、男か女かもよくわからない。アヒルだけでなく、飼い主の人にも会い、お互いのアヒル自慢をし、よそのアヒルと一緒に遊ばせてやりたい。
他のペット、たとえば犬やネコ、フェレットのメーリングリストではオフ会をよくやっている。聞くところによると、プレーリードツグのオフ会まであるらしい。そこで大野さんは会員に呼びかけてみた。メーリングリストの運営者でもないのにおこがましいとは思ったが、運営者もぜひおやりなさいとすすめてくれた。
「東京近辺のアヒラーさん、 一度オフ会やりませんか? どこか水場があって、他の人たちのじゃまにならないところで。このメーリングリストに参加していないアヒラーにも声をかけてかまいません」思いがけずあちこちから反応があった。話はトントン拍子に進み、大野さんは突然忙しくなった。何しろアヒルだから、電車やバスで連れて行くというわけにはいかない。どうしても車になる。水場だけではなく、広い駐車場も必要だ。だから場所探しには一苦労した。
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2011年9月22日 | コメント/トラックバック(0)|
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